こんなときどうする?-暖房が温かくならない-

パリ生活・子育て

パリのアパートでは多くの場合、セントラル・ヒーティングが導入されており、アパートの中に設置された熱源装置から各戸内に複数設置された端末へ熱湯が送られ、それにより部屋が温まるというものである。

我が家の端末の1つ
我が家の端末の例

基本的に(風呂場やトイレを含む)各部屋に端末が1つずつ設置されており、冬の始まりのタイミングになるとアパート全体で熱源装置が稼働し、暖房が使えるようになる。各端末で温度調節が可能であり、出力を最大にすれば真冬でも半袖で過ごせる、と言われている(当然部屋によって状況が異なると思うが)。その日の気温によって熱源から送られてくる熱の温度が自動的に調整されるようで、端末で同じ出力を選択していても日によって多少温かさが違う。

各端末での出力調整装置

デメリットは、建物全体で管理しているので、自分たちで元電源を勝手に入れられないこと。今年は秋が温かかったせいか、うちのアパートで暖房の元電源が入ったのは10月下旬。我が家は、元々の窓の立て付けの関係と、窓が一部壊れていてきちんとしまらない!ことから、隙間風が結構入ってきて、10月中旬からは結構寒かったのだが、暖房が入るまで1-2週間待たなければならなかった。

さて、ようやく元電源が入り、部屋の端末を一つずつ入れていくと、徐々に暖かくなっていった。快適である。しかし、寝室に1台しか設置されていない端末が一向に温かくならない。故障かと思い、管理会社経由で修理工(plombier プロンビエ)に来てもらったところ、「ガスが溜まっていて、熱源装置からの水が上がってきていないことが原因」とのこと。

このトラブル、実はよくあることらしい。暖房を使わない期間は暖房内の水が抜かれており、結果そこに空気が溜まることになる。冬に熱源装置を入れて熱湯を建物全体の配管に流していくわけだが、特に高層階の部屋の端末には空気が溜まりやすく、その空気が壁となって端末に熱湯が循環しない状況が生じる。我が家はトラブルが発生したのは1つの端末だけであったが、最上階に位置する隣の部屋では全端末がこのトラブルが発生していたらしい、、、

このトラブルは、端末の脇についてあるネジを簡単な器具で回して空気抜きを行えば解消される。我が家の場合、10秒くらい空気抜きを行ったら、水が染み出てきて、完了となった。修理工によれば、端末のネジを開閉する道具は2種類しかなく、アマゾンで数ユーロで購入できるとのこと。

端末に脇にある、空気抜きのためのネジ

来年同じトラブルが発生することが想定されるので、来年までには買っておこう。

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